1750のブレーキに関するカスタム事例
2021年02月06日 16時10分
ブレーキの配管をいじって、リザーバータンク周りもすっきりさせました。
元々はバルクヘッド沿いにブレーキ配管がされてましたが、フロントを左右に分岐するところとエキマニのクリアランスが7mm位でフルードが沸騰しそうだったので、思い腰を上げ変更に至りました。
配管変更前はビリオンの高級断熱チューブでわずかながら対策しておりました。
配管とリザーバータンクを外していきます。
リザーバータンクからマスターシリンダーへの配管とフロントブレーキの配管を取りました。
ブレーキ配管は3/16インチで、マスターシリンダーとリザーバータンク間の配管は1/4インチです。
ロールで買った配管を設置しているところです。
フレアベンディングツールでコネクタ部分を作ります。
私の買ったフレアベンディングツールには、ちょっとコツがあります。説明書のとおりに締め込むと、パイプ方向に段ができて液漏れします(写真参照)ので、甘めに施工します。
これに中々気づけず、フルード漏れが治らず絶望しかけました。
気づいた後も配管やり直しで辛かったです。
ブレーキ、クラッチのリザーバータンクは新たにブレンボの大型バイク用にしました。
スモークでクールです。
ただし、ちょっと工夫が必要で後述のように恐ろしい目に合いました。
ちなみに一個3000円位ですが、元々ついていたリザーバーのリプロ品は二万位します。
古いリザーバータンクは、見た目がボロいですが、まだ使えるのでキープすることにしました。
配管は一旦室内を通してから、バルクヘッド下端から出すことでほとんど目立たなくしました。
フルードを補充し、エア抜きするもスカスカが解消しませんでした泣
新品マスターシリンダーを買って交換することにしました。
単純にボルトオンで交換といかず、
車体取り付けボルト穴付近の肉が厚くブレーキホースのバンジョーと干渉するのでベルトサンダーで干渉部分を削り、オイルストーンで仕上げてあります。
車体との接続ロッドが、新品の物だと異なる形をしていたので、以前使っていたマスターシリンダーとニコイチにしました。
ちなみに古いマスターはピストンが奥で固まっていました。
試しにコンプレッサーと古いマスターを直結したら弾丸のようにピストンが飛んできて死ぬところでした。
ホーニングしてパッキン変えて再利用しようかともおもいましたが、なんと交換用パッキンが合わないため(ピストン形状が異なる)断念しました。
新しいマスターもエアでピストンを取りラバーグリスで養生しました。
マスターの手配で待っている合間に、ブレーキマスターとリザーバーとの配管をan6接続にしました。
これにあわせて配管を1/4から5/16に拡張しました。
その理由は元のフレアナットが変わったサイズでボロかったためです。7/16でピッチが粗めで、エアコンのジョイントが流用できそうでしたが、an6にしました。
キノクニの黒い配管にしました。
クラッチの方は1/4菅のままですが、今度フルードを変えるときにブレーキと揃えようかと思います。
最初マスターが不具合の原因と思わず購入した加圧式ブリダーでエア抜きします。
これは今まで買ったアイテムの中でもおすすめの品です。
ただし、そのままだとエア漏れで使い物にならないので、小型のシャコ万二個で挟むのが重要です。
これさえ守れば、エアが気持ちいいほど抜けます。
夜と昼の二回、試運転に出掛けた所、夜の試運転では問題ありませんでしたが、
昼の試運転で運転中どんどんブレーキがパンパンになってきました笑
ブレーキを踏んでないのに効いている状態となり、一速で近くのホームセンターに駆け込みました。
この車に乗ってから、運転中にキャブからガソリンが垂れ流しになったり、ボンネットが急に開いて視界が失われたり、ブレーキ踏んだら配管が破裂したりしましたが、今回も結構怖かったです。
原因ですが、前に使っていたリザーバータンクには、針の穴ほどのベント穴が空いていたのですが、今回使ったブレンボのリザーバータンクにはそれがなく密閉状態のため温度上昇と共に加圧して勝手にブレーキがかかったと思われます。
実際、リザーバーの蓋を開けた所、ブレーキペダルの感触が回復しました。
夜の試運転では寒かったので現象が出なかったと思います。
ともかくブレーキ配管の破裂に至らず良かったです。
ホームセンターでピンバイスを買い、その場でベント穴を開けました。
ブレンボのbマークの真ん中に開けました。
ゴムのうちぶたにも切れ込みをいれ、意図しない加圧を防止しました。
なお、フロントブレーキの分岐はエキマニの真上から、フロアのミッション脇のアース線の接続箇所に移設しました。
これで熱の影響は解消されたと思います。
泥とかかぶったら嫌なので、古いマスターシリンダーのブーツをこのあと被せておきました。
何だかんだで昨年末から一月以上作業に掛かってしまいましたが、何とかワイヤータック完了しました。
配線がなくなったため、現状汚れの目立つエンジンルームですが、最終的にはブラックアウトしたいです。