1シリーズ クーペのN54・DIY・DMEチューン・アイドリング不調・ミスファイアに関するカスタム事例
2025年03月28日 20時57分
先日から冷間時のアイドリングが不調(失火する)です。
主にいつも6番(と時々5番)シリンダーでミスファイアのコードが出ますが、冷間時のアイドリングを1000rpm程度に上げておくと頻度が減ります。
回転を上げることでバランスが取れた状態になると燃焼具合に対して良い状態へ持っていけている様です。
この調整、とある作業に付随する作業と同じことに気付きました。
フライホイールをシングルマスの軽量品(SMFM)に変えた際の調整です。
デュアルマスのフライホイール(DMFW)を前提でエンジンのバランスが取られているため、軽量のSMFWを組むと900~1000rpmあたりまでアイドリングの回転数を上げないとチャタリングが起こる、というのが世界の認識です。
ちなみにMHDでもアイドリング回転数を調整できますが、MHDの場合は水温の変化に関係なく一定です。(私はDMEを直書き換え)
冬季、回転数が低くてエンストしそうな状態の個体がありますが、回転バランスが取れていない状態なのでしょう。
また、現状はバンク1の1番にIndex12、バンク2の6番にIndex12のインジェクターが付いています。
BMWの整備マニュアルによると「片バンクにIndex10以下と11以上を混同させてはならない」と書いてある様です。(11以降は校正方法が違う、と)
これを無視して片バンクに1本だけIndex12を突っ込んでいても、別に普通にエンジンはかかるし回るし・・・で、今まで気にしていませんでした。
しかし、燃焼周りの情報を各フォーラムで眺めていたところ「失火が続いていたけど片バンクにIndex11以降をまとめたら失火が無くなった」という書き込みを見つけました。
・・・ここで「混同はやっぱり関係ありそうだな~」と思い直しました。
何故ならば、高回転高負荷で起こる失火は主に6番でしたが実際は1番でも時々起きていたのです。
Index12が付いているシリンダーは1番と6番であり、事象が起こる(=DMEが良しとする閾値から外れる)とされる状況にドンピシャです。
DMEが良しとする閾値(恐らくノック検知関係?)はとても狭い様で、ちょっと不調になるとすぐにダメ判定になり、保護の為に点火を止める模様。(=マフラーから時々ボッ、ボッと音がする)
一次要因が複数考えられる状態なのでコレ!という断定は今すぐには難しいですが、保護機能関係を少し緩和してもいい部分があることはわかりました。
まず、ノック検知範囲を変更しました。
元々(純正)は450rpmから6980rpmが設定されていましたが、2000rpmから6000rpmに変更です。
水温が低い時は気を付けてアクセルを踏む(負荷をあまりかけない)前提で、ただ単にエラーコードをリセットする手間を減らすだけの目的です。(^^;;;
これに関してはあくまで一時的な措置ですが、まあちょっと走ってみてやっぱり問題がある様だったらエラーコードのリセットを繰り返す事にします。(^^;
今まで、アクセルを踏んだ時のトルク要求量をIKM0SのROMをベースにしたところから更に増やしていました。
エンジンのレスポンスを上げた状態(の様に見せていた)をIKM0S純正の値に戻しました。
この項目は回転数に対する負荷の上げ具合(=点火時期の変化=ノック検知に関係)に影響があるからです。
高回転・高負荷の失火対策は、今の現状を鑑みるに新しいIndex11or12のインジェクターが手元に来ないとスタート出来ない様に思われるので、3速以降のレブリミットを6200rpmに下げました。
そもそものノック検知範囲を6000rpm以下にしているので回そうと思えば回せるのですが、忘れて回さない様にする保険です。(^^;
これにより、最高速が暫くの間273km/hになりますw
今ある諸々の不調の原因が色々考えられすぎてどこから手を付けようか・・・という状態から暫く経ちました。
結果的には「気を付けておけばまあ乗れるか」という状態に辿り着きましたが、DMEを自分で弄れなかったらとても面倒くさいを思いをしていたに違いない・・・と思う今日この頃です。(^^;