搭乗者傷害保険は人身傷害保険にはかなわない?!4つの違いを徹底解説
人身傷害保険をつけていても搭乗者傷害保険は必要…?
自動車保険は補償範囲や補償内容が細かく決められており、違いがわかりにくい保険も多く存在します。このような違いがわかりにくい保険の代表ともいえるのが搭乗者傷害保険と人身傷害保険です。
そこで今回は搭乗者傷害保険と人身傷害保険は何が違うのか、またこれら2つの保険をつけた場合とつけなかった場合とに分けて、保険料の違いを詳しくご紹介していきます。
- 補償の対象となる事故の範囲
- 保険金の内容
- 保険金が支払われる基準とタイミング
搭乗者傷害保険と人身傷害保険の違い
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搭乗者傷害保険と人身傷害保険の違いとは?
搭乗者傷害保険と人身傷害保険の補償の対象となるのは搭乗者全員の死亡やケガ(運転者含む)となっており共通しています。
一方で、搭乗者傷害保険と人身傷害保険には大きく4つの違いがあります。
<搭乗者傷害保険と人身傷害保険の違い>
搭乗者傷害保険 | 人身傷害保険 | |
---|---|---|
補償の対象となる事故 | 契約中の車に搭乗中の事故のみ補償 | 契約中でない車(バス、他者の車、タクシー)に搭乗中の事故、また歩行中の事故でも補償 |
保険金の内容 | 契約時に決めた定額のみ補償 | 実際にかかった金額を 全額補償(決められた上限まで) |
保険金が支払われる基準 | 医師の診断結果に基づいて、負傷部位の定額の支払い | 自分の過失が100%でもかかった損害額すべての支払い |
保険金が支払われるタイミング | 入院および通院の合計日数が5日以上経過した時点 | 総損害額わかった時点(示談が成立する前でも可) |
簡単にまとめると以上のようになります。
似ているようで内容がかなり異なることがわかりますね。
搭乗者傷害保険と人身傷害保険の保険金が支払われる基準とタイミングについては少し複雑なので、以下で詳しく見ていきます。
搭乗者傷害保険と人身傷害保険の保険金が支払われる基準
まず、搭乗者傷害保険と人身傷害保険の保険金が支払われる基準を見てみます。
搭乗者傷害保険 | 人身傷害保険 | |
---|---|---|
保険金が支払われる基準 | 医師の診断結果に基づいて、負傷部位の定額の支払い | 自分の過失が100%でもかかった損害額すべての支払い |
搭乗者傷害保険の保険金が支払われる基準に関して、例えば3人搭乗していて、3人とも頸椎捻挫と医師から診断されれば、 通院日数に関係なしで概ね一人あたり一律5万円程度のお支払いとなります。
このように体の部位・症状ごとにいくら支払われる、というのが前もって決まっています。
以下は三井ダイレクト損保の搭乗者傷害保険に関する部位・症状別の支払金の一例です。
頭部 | 顔面 | 頸部 | |
---|---|---|---|
打撲、捻挫 | 5万円 | 5万円 | 5万円 |
骨折 | 60万円 | 35万円 | 60万円 |
神経の損傷または断裂 | 100万円 | 45万円 | 70万円 |
しかし、ケガによって複数の診断をされた場合は、ケガをした部位や症状の中で一番高い金額が支払われることになります。
複数のケガを負ったとしても、診断された部位の合計はもらえないので注意が必要です。
一方の人身傷害保険に関しては、かかった損害額が全額支払われるので、搭乗者傷害保険より補償の手厚い保険といえますね。
搭乗者傷害保険と人身傷害保険の保険金が支払われるタイミング
次に、搭乗者傷害保険と人身傷害保険の保険金が支払われるタイミングを見てみます。
搭乗者傷害保険 | 人身傷害保険 | |
---|---|---|
保険料が下りるタイミング | 入院および通院の合計日数が5日以上経過した時点 | 総損害額わかった時点(示談が成立する前でも可) |
人身傷害保険に関しては、示談が成立する前でも総損害額がわかった時点で保険料が下りるのは大きなメリットですね。
示談が成立するまでにはかなりの時間がかかりますから、それまでにかかる治療費などの一時的な負担が小さくなり家計への影響を抑えられます。
搭乗者傷害保険と人身傷害保険の保険金が支払われるタイミングと基準については、総じて人身傷害保険のほうが手厚い補償といえるでしょう。ですので、搭乗者傷害保険は人身傷害保険のオプション、というような認識でもいいかもしれませんね。
では、搭乗者傷害保険と人身傷害保険に入った場合と入らなかった場合、保険料に年間でどれくらいの差が出てくるのかを以下で見ていきましょう。
搭乗者傷害保険と人身傷害保険の保険料の差はいくら?
今回は、三井ダイレクト損保とセコム損保で試算してみました。
三井ダイレクト損保 | セコム損保 | 支払われる保険金の上限額 | |
---|---|---|---|
搭乗者傷害保険のみ | 16,820円 | 19,270円 | 1,000万円 |
人身傷害保険のみ | 19,190円 | 19,330円 | 3,000万円 |
どちらもつける場合 | 20,610円 | 20,500円 | 4,000万円 |
見積もり条件
年齢:50歳(1972年4月2日生まれ)
等級:15等級
年間走行距離:5,000km以下
車名:トヨタ・アイシス(ZGM10G)
車両保険:なし
対人対物補償:無制限
事故あり係数:なし
運転者限定:本人・配偶者限定
年齢条件:35歳以上補償
初度登録年月:2020年4月
免許の色:ゴールド
使用目的:日常・レジャー使用
見積もり日:2022年4月14日
上の表から、搭乗者傷害保険と人身傷害保険をつける場合とつけなかった場合の保険料の差がわかります。
では、はたして搭乗者傷害保険と人身傷害保険はどちらも入っておく必要はあるのでしょうか。
以下では、搭乗者傷害保険と人身傷害保険の加入率をご紹介していきます。
搭乗者傷害保険と人身傷害保険の加入率
搭乗者傷害保険と人身傷害保険、似ている内容なので正直どっちも入る必要はないんじゃないの?という考えでいる方もいると思いますので、実際に搭乗者傷害保険と人身傷害保険の加入率がどれくらいなのか見ていきましょう。
今回、おとなの自動車保険で割合を調べてみました。
- 人身傷害保険・・・基本補償
- 搭乗者傷害保険・・・66.5%(2019年3月末時点)
おとなの自動車保険で申し込む方の割合
おとなの自動車保険では人身傷害保険は基本補償となっているので、外すことはできません。
搭乗者傷害保険を見てみると、任意でありながら半数以上の人が加入していることがわかります。
搭乗者傷害保険と人身傷害保険は、つけるかどうかを選べる保険会社と選べない保険会社が存在します。
そのため、保険料を安く抑えたい方は人身傷害保険をつけなくてもいい保険会社を選ぶなどといった手段もあります。
自分に必要な保険をしっかりと見極めるためにもこの機会に一括見積もりをしてみませんか?
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他の補償内容については「自動車保険の補償内容を比較!損しないための特約・サービスの選び方」で紹介しています。
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