クーペフィアットのDIY・タービン交換に関するカスタム事例
2019年03月08日 21時39分
昔からの憧れのフェラーリ348、峠用ライトウェイトのロータスエリーゼ、冬を中心にレジャー用のセリカ、室内が広いファミリーカーとしてのクーペフィアットと使い分けています。ほとんどの整備も自分でやります。
クーペフィアットのタービン交換作業が終わりました。まぁもう一カ月も前なんですが。
白煙は全くなくなり、しかもかなりパワーアップしました。元も結構速かったですが、さらに下から力強くレスポンスもアップ…。やって良かった修理でした。
タービンが返ってきたところです。まるで新品のようです。スピードボックスさん、いつもありがとうございます。
カートリッジ交換ってそこだけかと思ったら、両側の羽根と軸も交換なんですね。てことはハウジング以外全部交換?!
オイルのアウトレットニップルは古いカートリッジに付いたまま返ってきました。そのニップルはヘキサゴンレンチを差し込んで緩めるようになってるんですが、ものすごく固くてあっさり割れました。割れたら回すことが出来ないので諦めて、部品手配…と思ったらこの部品は世界中で欠品。古いクルマだしそんなに交換するところじゃないし仕方ない。
そこで、ニップルを作り直すことにしました。ホースに差し込む部分は元のニップルを使うにしても、緩めようとして割れたとこからオイルが漏れちゃうので埋めないといけません。ここは「銀ロウ付け」で塞ぐことにしました。ロウが綺麗に流れてくれました。補修後は根元から切り離します。
根元から切っちゃって短くなったので取り付けかたを変えないといけません。タービンにはフランジ用のネジ穴もあるのでこれを使って取り付けます。アウトレットのフランジは同じギャレットのタービンを付けている日産車から流用することに。これはBNR32のフロント側のアウトレットをぶった切ったものです。日産部品の端末でS13とかのアウトレット形状も調べたけど、長いパイプが付いてて流用しにくそうでした。フィアットもこんな風にフランジで付けるタイプならこんな苦労しないのに。
で、くっ付いたとこ。フランジ側と元のニップルとで径がかなり違うので、割れ補修と同じ銀ロウ付けにしました。隙間を埋めつつ気密を保つには溶接では難しく、ロウ付けが良いと思います。力がかかるとこじゃないし。接合面はオイルストンで均しておきました。
そしてタービン本組み。エキマニにはスタッドボルトで、フロントパイプは接続金具で挟むだけ、ガスケットも無しなので、付けるの自体は簡単です。そしてオイルアウトレット…まるで純正のようなさりげなさ。オイルインレット、冷却水の出入り口はバンジョーなのでネジ締めだけです。銅ワッシャーは新品が出たので純正を使いました。ホースクランプは全部ホムセンの水道用品売り場のやつ! でもしっかりと付きました。