クーペフィアットのDIY・ベルト張り調整・エンジンオイル補充に関するカスタム事例
2019年05月21日 00時39分
昔からの憧れのフェラーリ348、峠用ライトウェイトのロータスエリーゼ、冬を中心にレジャー用のセリカ、室内が広いファミリーカーとしてのクーペフィアットと使い分けています。ほとんどの整備も自分でやります。
クーペフィアットの補機ベルト張り調整とオイル補充をしました。
アジップって懐かしくないですか? 今はブランド名も変わったので売っていません。ガレージの買い置きオイルの奥の方で忘れ去られていました。
このクルマは少々オイル消費が多めなので、オイルを足して置きます。先日のタービンブローもオイル不足が原因の一つかも知れないので、オイル量は気にしています。どうやらステムシールが弱くてオイル下がりが多めだという噂もありますね。うちのクーペもタービンからのオイル回りは完全に無くなりました(アンダーカバーを外したついでにチャージホースを抜いて確認した)が、まだたまに白煙を少し吐く時があります。もうヘッドをバラせるほどパーツも出てないと思うので、オイル下がりならこうやって足し足し乗るしかないです。
奥さんからエンジン周りから音がすると訴えがあり、ベルトの張り調整を実施。まだ寒い時期の始動直後に鳴ってたのは気付いてたんですが、暖かくなって治まったかと思ってました。
クーペのベルトは2本構成ですが、珍しいことにクランクプーリーではエアコンのコンプレッサのみ回し、コンプレッサにダブル掛けした別のベルトでオルタとパワステポンプを回すというタンデム構成です。これだとコンプレッサベルトにやたら負荷が掛かって良くないと思います。普通はクランクプーリーでのダブル掛けか、ドイツ車に多いのは長い1本ベルトで回すかです。特に最近ではパワステが電動なので、2本構成は珍しい部類です。
さてクーペはというと右フェンダー内のカバーを外すとクランクプーリーのところが見えます。親切設計…
なんてことはクーペには有り得ない。ここからテンショナーは見えるものの手は入らない。チラ見だけでオアズケってことで、結局ネジが多くて大変なアンダーカバーを外さないと何も出来ない。出来そうで出来なくて結局色々外すのが実に面倒臭い。
下から見るとこんな感じで、一番奥のアイドラープーリーが偏心になってて張りを調整できる趣向です。しかしこれの取り付けボルトを緩めると全開で緩んでしまい、元々どの程度の張りだったかすら良く分からず。そこで私は緩める前にペイントマーカーで愛マーク♡じゃなく合いマークを書いといたのでそれを元に張りを強めましたー。
今度はオルタとパワステポンプのベルトです。こちらは割と良くある、アイドラープーリーの位置をオルタの横に顔を出している長ボルトの締め具合で変えられるやつで、張りを強めるなら締めていくだけです。でもクーペがそんな簡単な作業で許してくれる訳がなく、この超絶狭いクリアランスの奥にあるプーリー固定ボルトを緩めてからでないと、張り調整ボルトを回せない(回してもプーリーが動かない)って寸法です。いやーん。
フィアット公式の整備解説書には、市販のヘキサゴンレンチを加工して使うべしとご丁寧に寸法図まで書いてあるが、硬い工具の鉄をそんな簡単に加工出来ない…。
しかし捨てる神あれば拾う神あり。こんな短頭レンチが特殊工具として売ってました。左が一般的なヘキサゴンレンチ、右がまるでクーペのためにあるんじゃないかってくらいピッタリな特殊レンチ。さすが日本製。
とか言いつつ、実は20Vを買って割とすぐに入手した工具なんです。これないとベルト交換出来ないんで。
何かと手が掛かりますねー。そういえばクルマの写真がなくてゴメンなさい。