1シリーズ クーペのN54・DIY・DMEチューン・Tuner Pro・バブリングに関するカスタム事例
2025年02月02日 14時11分
以前よりタービンアクチュエータの開き具合がバブリングの音質に影響がある事はわかっていました。
バブリング時の爆発エネルギーが、タービンホイールを通過せずにバイパスゲートを通過すれば、ボボボボコボコといった音にならずにパンパンババババといった爆竹の様な音になります。
アクセルの開度が浅い状態で回転数を上げ、バイパスゲートが大きく開いている状態で鳴らしたバブリングが先日の動画になります。
このテーブルでは、ブーストが掛かっていない領域でのアクチュエータの動きを制御しています。
数値が大きいほどゲートが閉まり、小さいほど開いているということです。
このテーブルに入力されている数値配分は、アイドリング時と街中走行時はゲートを閉める(音量を抑える)、アクセルの開度を少し大きくした時はゲートを開く(うるさくする)、走行時にアクセルオフの時はゲートを開く(パンパンパン)という動きを狙っています。
狙っているのですが・・・その通りにログが推移しません。
例えばアイドリング時、ゲートが閉まりません。
アクセルオフ時にゲートが開きません。
?????
なぜ?????
ブーストソレノイドが壊れているのか?
真空ラインがどこか漏れてるのか?
いや、それならそもそもブーストかからないし・・・
色々数値を変えたりしていましたが、思った通りの動きを実現できないまま時間が過ぎました。
ある時、ふと思いました。
もしかして・・・セルの定義のされかたが間違っている?(=XDFがおかしい?)
トルクリミッターのテーブルがおかしく、低温時に動きがおかしくなっていた事がありました。
他のXDFデータを使って、大元のBINデータを参照してみましたが、テーブルの数値には変化無し。
ならば、そもそものBINデータがおかしい?と思い立ち、アクチュエータの動きを画像の様に極端な配置にして様子を見ました。
結果はビンゴでした。
同じ負荷値を維持して、回転数を変えると(2000回転の前後)アクチュエータの動きが大きく変わります。
つまり、BINデータ内でここのXY軸の指定の仕方が間違っているのです。
・・・そりゃ、この回転数と負荷値に合わせてセル値を入力してたら合わない訳です。(^^;;;
テーブル値を見ながら脳内変換し続けると混乱しそうになるのでExcelで書き起こすとこうなります。
とりあえずBINデータは改変せず(というよりも出来ない)、Excelで変換した値をそのままテーブルに入力したら、目標としていたアクチュエータの挙動を実現させることが出来ました。
低回転域で直管の様なボオオオオといったうねり音を抑えられて、快適な状態になりました。