1シリーズ クーペのN54・DIY・Tuner Pro・DMEチューンに関するカスタム事例
2024年11月18日 21時31分
先日、DPをキャタレスに交換してMHDのStage2+(420馬力が目安)をインストールしましたが・・・まあなんといいますか、やはり400馬力程度では・・・という感想に・・・。(^^;
昔乗っていたBNR32(4桁手前)の加速Gの感覚を思い出してしまい、これでは足りない病を発症してしまいました。(^^;;;
なので、処方箋としてStage2+で設定されているブースト1.2bar強からもう少し上乗せをしようと思い立ちました。
ではどうやって上乗せをするか?
まず始めに思い浮かんだのは、ログを取ってリモートでチューナーに解析してもらい、カスタムマップを作って貰うという案です。
MHDにマップを提供しているWedge Performanceなどですね。
しかし現状からブーストを上げるにあたり、問題に気付きました。
これです。
シリコンのタービン吸気側インレット。(とアウトレット)
この前DPを変えたのに、これに変えてないです。(^^;
DPの交換作業前に一瞬「変えようかな?」と思いましたが「とりあえずStage2+で大丈夫だろう」と、選択肢を排除しました。
今思えば大変愚かな判断でした・・・。(^^;;;
純正のインレット&アウトレット(特にイン)では、パワーを上乗せしようにも絞り込みがキツく、タービンを回しても羽根に十分な空気が辿り着けません。
つまり、ブーストを上げることが出来ません。
このままチューナーにセットアップを依頼しても、費用対効果が薄い様に感じます。
じゃあ自分でDMEチューンをしよう。
という事で、TunerProを使用してDIYでのDMEチューンを始めることにしました。(アイドル時の若干ボボッボボッも気になるし)
BNR32を弄っていた時、ある程度のスペックまではパワーFCとFCコマンダーを使って自分で燃調等をしていた事もあり、まあ簡単な部分の調整だけならなんとかなるだろうと思っての判断です。
大幅に下手をしなければDMEがリンプモードに入ってくれますしね。
リンプモードがなかったら自分でやろうとは思わなかったでしょう。
使用するソフト、TunerProはフリーで使用できます。
https://www.tunerpro.net/
TunerProで使用するbinとxdfデータは下記URLから。
この項目はこうやって弄れ!というガイドも入っています。
https://github.com/dmacpro91/BMW-XDFs
フラッシュツールはMHD等を使うのが安定しているかと思います。
Bimmerlabsのツールでも出来る?という一文を見かけた様な気がしましたが、MHDがあるので深く調べませんでした。
燃調類の再勉強の為に下記動画類も参考にしました。
その他わからない単語等は海外文献含めて、調べて理解する必要があることは言わずもがなです。
BMW N54 Engine tuning with TunerPro Tutorial!!! (Video 1)
https://youtu.be/QGsgqOgoR4A?si=xF2CywsZkRb-QgeL
N54 - Self Tuning | Boost Control Basics Part 1
https://youtu.be/1-xZusi9dok?si=Y65x_SSu02fJmx8t
2番目の動画のRFT Tuning氏は無料でサンプルのデータも公開してくれています。
https://drive.proton.me/urls/04HDRXGAR0#jqGQhPmugfKK
ただし日本のハイオク燃料の場合は、まずアイドル域の燃料マップを調整しないとリンプモード地獄から抜け出せないかもしれません。(各車の状態による)
私の場合はSTFTが-34%を飛び出してリンプモードを連発。
Loadの10~30あたりの領域を1.07まで係数を下げてやっと安定しました。(^^;;;
参考までに私のFuel Scalarのマップです。
ある程度STFTの値を詰めている最中ですが、色々と燃料系統がヘタれている状態で一応それなりに安定して走れています。
そして念の為。
この数値をそのまま真似して全開等は絶対にしないでください。
ヤバいことになる前にリンプモードになるとは思われますが、どうなっても知りません。
そもそもDMEに手を出す人はそう多くは無いと思いますが・・・。
こちらは回転数に伴うブースト圧の推移。
ブースト周りを調整している最中です。
高回転域でのブーストの垂れ、立ち上がり最中のブレが気になります。
昔はHKSのEVCに頼って楽をしていたため、WGDC(大体アクチュエータの動き具合)をダイレクトに数値調整するのに大変苦労しています。(^^;;;
これは時間がかかります・・・。
ちなみにこちらはMHDのStage2+のブースト圧の推移です。
滑らかに立ち上がって0.1bar圏内位を安定して維持している様に見えます。
触りたての自分から見ると、とても上手に設定されていると大変感心します。
まずはこのレベルを目指してトライ&エラーを繰り返したいと思います。
・・・できるだろうか?(^^;;;